2020年2月27日

Bas de Meijer がネバダ州に向かい、このユニークなイベントを撮影しました。

何もないところを運転している自分を想像してみてください。ネバダ州（アメリカ）のバトルマウンテンとオースティンの間の州道を走っています。突然、道路が封鎖されました。数百メートル先で、未来的な車があなたに向かってくるのが見えます（実際は自転車です！）。あなたは知らなかったかもしれませんが、時速120キロ（80マイル）を超えるサイクリストのゴールを目の当たりにしていたのです。SFだと思いますか？実はそうではなく、「世界人力スピードチャレンジ」のゴール地点なのです。

8年間、この素晴らしいイベントを取材してきました。そして、それは常に挑戦的です。自分自身にとっても、機材にとっても。それはコンディションだけではありません。レース自体を取材するのは難しい。しかし、私がどのようにこれらの課題に対処しているのかを説明する前に、まず、イベントそのものと、そこにいることがなぜエキサイティングなのかをお話ししましょう。

レース

ご存知かもしれませんが、World Human Powered Speed Challenge (WHPSC)は、純粋な人間の力だけを使って自転車でできるだけ速く走ることを目的としています。許されたエンジンは人間だけです。普通の自転車に乗っていると時速30km/h、ツール・ド・フランスのトップスプリンターは時速80km/hに達します。WHPSCで最速だったカナダ人のトッド・ライヒャートは時速144キロを記録した。確かに、デニス・コレネックはもっと速く、269km/hを超えています。しかし、彼女は車の後ろに乗っていた。すべてのライヒャートは彼の足といくつかの空気力学を持っていた。WHPSC の競争相手の高速に取得するためには、流線型のリカンベント自転車に乗る。それらのほとんどは、窓の代わりに、道路を見るためにカメラを持っています。そして、これは私の最初の挑戦に私をもたらします：私は、レコードの試みの間に選手を見ることができない、自転車の外側だけ。

この大会のために、組織はほぼ完璧な平坦な道、約10kmの直線道路を見つけた。ネバダ州の人里離れた砂漠の中にある2つの小さな町の間にあるSR305号線の一部です。自転車は南に向かってスタートし、8キロのスピードアップをしなければなりません。最初の15メートルだけ、彼らは安定しているためにいくつかのサポートを持っていることが許可されています。自転車は完全に閉じているので、選手は地面に足を置くことができないので、彼らは開催されていない場合は転倒します。ほとんどが二輪車で、マルチトラックのものもある。最初の8キロの後、自転車はタイミングセクションをヒットします。200メートルの距離にわたって時間が測定され、このセクションの平均速度は、レースのために記録された最終的な公式の速度で結果を出します。フィニッシュ後、車両は1.5kmほどの距離を走行し、いわゆるキャッチエリアで捕まる前に減速します。

レースは気温が低く、風速が低くなるため、朝と夕方に行われます。リーガルラン（記録に有効なラン）を行うためには、風速が時速6km以下でなければならない。午前中と夕方は最も多くの競技が行われる時間帯で、時間帯や参加選手に応じて数本のランが行われる。バイク間のタイムスロットは2分である。人力のみが認められているため、バイクの前を走る車は禁止されている。緊急時やコーチのために必要な追走車は、自転車から200メートル以上離れていなければならない。

課題

私にとって写真撮影の課題はいくつかあります。スタート、タイミング、フィニッシュのフルランを1本で撮影することができない。達成されたスピードでは、最後まで十分に自分を動かすことができない。許されているのは追いかけっこの車だけで、それにしても私は後ろにいすぎて良い写真を撮ることができない。 イベント中もストーリーのためにも、すべてのエリアを撮影しなければならないのですが、どこにいるかを決めなければなりません。ワイドで環境を撮影したり、クローズアップした写真を撮ったりしたい。物事をもう少し複雑にするために、バイクが走っているときに道路の近くにいることはできない。つまり、ワイドな写真をフレームに収めるコツが必要なのです。

私が主に注目しているのは、オランダのチーム、ヒューマンパワーチームデルフトとアムステルダム（HPT）です。彼らのプロジェクトをサポートしてくれる多くのスポンサーがいて、それらのスポンサーは彼らのロゴが入ったバイクをフルビューで見たいと思っています。ここでの問題は、チームは2種類のフェアリングを持っていることです：ロゴのあるものとないもの。最新のものは、自転車の表面への干渉が少ないため、最速となっています。エアロダイナミクスが鍵を握っています。いつもは週明けに重要な場所でロゴ入りの写真を撮らなければならないのですが、この写真を撮っている間にも、この写真を撮ることができました。

最後の課題はコンディションです。砂漠の中にあるので、普段はとても乾燥しています。レンズの交換には気をつけなければならないし、機材の掃除もこまめにしなければならない。埃はどこにでも入りますからね。

歯車

年の間に多くの経験を積んできたので、大まかに予想できることや必要なものがわかってきました。機材も年々変わってきていて、必要のないものを残してきている。足りないものを持っていくことも考えなければならないし、全く違うものを撮るために新しい機材を持っていくことも考えなければならない。毎年、何か新しいもの、オリジナルなものを撮ることを目標にしているので、どのような機材を持っていくかというプロセスも課題です。

自動操縦での作業は避けたいものです。私はオランダチームのカメラマンなので、チームがトレーニングをしているときにいくつかのことをテストして、十分な準備ができているかどうかを確認することができます。良い準備はチームにとってだけでなく、カメラマンである私にとっても重要なことであり、人里離れた場所にいることを常に意識しなければならない。ベースタウンはバトルマウンテンで、かつてはアメリカの脇腹と呼ばれていましたが、一番近い
大きな町までは車で2時間ほどかかります。去年はUSB-Cハブが壊れて大変なことになった。Amazonでは1日以内に発送すると言っていたのですが、ホテルに届くまでに5日くらいかかってしまいました。今回はお察しの通り2つ注文しました。

カメラ3台、広角レンズ2本、望遠レンズ、テレコンバーター、標準焦点距離、スピードライト、ポケットウィザード、三脚とゴリラポッド、ノートパソコン、ワコムのタブレット、カードリーダー、充電器、予備バッテリー、メモリーカード、外部ストレージドライブ2台、GPS、Mifiデバイス、電話、ケーブル類。去年はProfoto B10と傘も持ってきて、ポートレートとチーム写真を撮ってきました。

ほとんどのギアはいつも持ち歩いているので、サーキットの行き帰りも。レース中は使えないので、ホテルに置いてきたのはB10だけ。

レースの写真撮影

キットが決まったので、いよいよ撮影開始です。先ほども言ったように、まずはどこで撮影するかを選択しなければならない。その場所を最大限に活用するために、私はポケットウィザードのリモートカメラを使っています。初日に記録が出る可能性は低いので、まずはスタート地点を撮影しています。レースに向けて準備をしているバイクや、スターティングエリア周辺の慌ただしい喧騒を見ていると、とても気持ちがいいです。スタートエリアには少し余裕があるので、道路やバイクとの距離を縮めることができます。

通常、私は翌日の実戦のタイミングセクションにいます。しかし、そこに立つことにはリスクがある。チームが記録を更新した場合、私は間違った場所にいることになります。

タイミングセクションでは、全速力で走っているバイクを見ることができ、それはとてもエキサイティングなことです。それと同時に、私にとっては一番撮影しづらい場所でもある。スピードだけではない。数ある撮影場所の中でも、この場所は私に操縦するスペースがありません。このスピードでいきなり道路の横に飛び出してきても、ライダーを怖がらせてはいけませんからね。それと同時に、一番忙しい背景も手に入れました。自分の立ち位置では広角ではあまり力を発揮できないので、広角を道路近くに設置した2台のリモコンをそれぞれの方向に向けて使っています。望遠ではパンニング撮影ができ、リモコンでは周囲の写真をより多く撮影することができます。 

今週の残りの時間はゴール地点で過ごすことにしています。いつもこっそり1～2本走るようにしていますが、追走車の中でトレーナーや他のチームメンバーの感情を捉えるのは最高です。彼らはチームの重要な役割を担っています

ゴール地点では様々なシーンが見られます。私はバイクが通り過ぎる様子をパンニングや広角でリモートで撮影することができます。バイクがどのようにキャッチされるのか、そして何よりもランが終わった時のアスリートやチームメンバーの感情を撮影することができる。キャッチポイントから100メートルほど離れたところにリモートを設置して、他の2台のカメラを首にかけて、そのポイントの周りをうろついています。これであらゆる種類の写真を撮ることができる。バイクがキャッチャーの近くに来たらすぐに、私は走ってバイクの隣でフェアリングの撮影をする。時々、バイクから湯気が出ているのを見ることができます。バイクから出てきた時の選手の表情を撮影するのは、疲れている時から嬉しい時、怒っている時から緊張している時まで、様々な表情を撮影することができて最高です。感情が全てであり、彼らのバイクへの努力を垣間見ることができる唯一の場所なのです。

世界記録かどうか!

やったー!今年はデルフトとアムステルダムのヒューマンパワーチームが世界記録を樹立しました。そして幸運にも私は正しい場所にいました。何て安堵したんだろう。

中毒性

8年経った今でも、世界人力チャレンジは病みつきになります。純粋に人間の力だけで何ができるのかを見るのは、いつも驚くべきことだ。2013年にセバスティアン・ボウイエが過酷なコンディションの中でライディングして世界記録を樹立したのを見てきたし、その数年後にはトッド・ライヒャートが時速144kmという驚異的な記録を樹立したのを見てきたし、それは決して忘れられないものだ。2019年、ローザ・バスが9歳の女子世界記録を更新したと思った時の緊張感と、それが現実になった時のミーティングでの喜びは、一生に一度の経験となりました。オランダチームのフォトグラファーとして、ルーキーから経験豊富なエンジニアへと成長していく姿を見るのが楽しい。今までに見たことのないような素晴らしいバイクを見てきました。多くの競争がありますが、そこにいる誰もがただ一つのことを望んでいます：世界新記録の達成です。チームはお互いに助け合っています。組織や他のボランティアがみんなをサポートしている。毎年9月にあの小さな町に集まる、一つの大きな家族のようなものだ。

 

素晴らしい人々、素晴らしいバイク、興味深い技術、そして素晴らしい環境、これ以上何を求めることができるでしょうか？また来たいと思います。

ニャ・エボ

三脚とProfoto B10用の傘以外はすべて機内持ち込みの荷物にしたい。すべての機材はあまりにも高価で壊れやすいので、バッグを持って投げている人に手渡すのはもったいない。また、私のキャリーバッグにはハードディスクが1台しか入っておらず、もう1台はチェックインしている。もし彼らが私のバッグを盗んだとしても、私はチェックインした荷物の中にコピーを持っています。

最近まではカメラ機材をすべて詰め込むのにローラースーツケースを使っていました。それは機内持ち込みが許可されているほど小さかったのですが、それでもチェックインの際には苦労しました。彼らはいつも私のスーツケースの重さを測りたがっていたし、それだけの機材があれば間違いなく許容量を超えている（ほとんどの場合、私の機内持ち込みの荷物はチェックインした荷物よりもさらに重かった）。

ニヤ・エボ・フィヨルド36には大変満足しています。 アメリカへの旅行には十分な大きさではないと思っていましたが、このバッグには私が欲しかったものがすべて入っていました。飛行機の中で読む本とヘッドフォンを入れるスペースもありました。きついフィット感がありましたが、それはうまくいきました。フィヨルド36は本当にスリムに見えるので、飛行機に乗るのに問題はありませんでした。

もう一つの嬉しいボーナスは、このバックパックの重さが他のカメラ用バックパックよりも軽く、ローラーケースよりも確かに軽いということです。中にすべての機材を入れても、合計で17kgの重さがあるにもかかわらず、それはまだ快適だった。とはいえ、次回はもう少しコンパクトなバッグでありながら、もう少しスペースを確保したいので、Fjord 60-Cを購入しようと思う。

 

この記事はBas de Meijer氏が執筆し、NYA-EVOチームが編集しました。

デルフト＆アムステルダムチームのヒューマンパワーチームの素晴らしいパフォーマンスを特別に祝福します。

- http://www.hptdelft.nl/

- インスタグラム。＠ｈｐｔｄｅｌｆｏｒｔ

撮影：バス・デ・メイジャー

 

 

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